理科-テキスト

物理

  • 物理T(問題編)(基礎シリーズ)
サクセスクリニックで、一定の成績を出した人のみがもらえる。Tか否かは一点刻みで厳格に決められている
かなり優れたテキストだと思う。全てオリジナル問題である。1コースは(力学・熱・波動)、2コースは(電磁気・原子)となっている。問題数は全60問。基礎シリーズで全分野を扱い、完成シリーズで応用力を付ける。
難易度は「良問の風」程度。旧帝大志望の人にとってはやや易しいだろう。ただ物理の本質を理解するのに適した問題設定であり、基礎シリーズの間で、このテキストをきちんとやりこむことが夏以降の伸びに直結する。
1コース、2コースと分かれており、それぞれ別の講師が担当する(おそらく医進館のみ)が、別宮先生が「物理1T,2T」の両方を担当する場合は「1,2」の垣根を取っ払い、180分丸々使う。
瀧澤先生はこのテキストの誘導や問題の配置の仕方について不満がある模様。
化学Tと違い基礎シリーズはあまりにも簡単であることから授業を切る人が時折見受けられる。
さらに化学Tとは対照的に補充問題や復習問題の掲載がない。講師によっては、授業時に補充問題を配布する講師もいる。補充問題などが配布された際には取り組むべき。そうでない場合は、夏期講習や参考書などで補おう。

  • 物理演習T(完成シリーズ)
東大・京大・他旧帝・医学部を想定して作っている。
問題数は1コース、2コースともに42問ずつ。1講義あたり3題進む。
物理は特に*から上がってくる人が多い印象を受ける。
基礎シリーズのTテキは標準テキストと難易度はほとんど変わらず、全てオリジナル問題で構成されていたが、完成シリーズからは京大オープンの過去問や難関大の過去問などが多く入っており難易度が大幅に上がる。それでも化学Tなどに比べると比較的易しい部類であるので、東大京大志望の人などは全問正解を目指して予習するとよい。瀧澤先生曰く、超難問は入っておらず、標準からやや難レベルらしい。
基礎シリーズと同様別宮先生が「物理1T,2T」の両方を担当する場合は「1,2」の垣根を取っ払い180分丸々使い、毎週全分野の問題に触れられるように解説の順番を変更する。
瀧澤先生はこのテキストに不満がある模様。

  • 物理(問題編)(基礎シリーズ)
基礎シリーズは基礎理論の習得に重きが置かれているため、Tテキストとの難易度の差はあまりない。
Tテキストと同じ問題が入っていたりする。

  • 物理演習(完成シリーズ)
*クラス・無印クラスが使うテキスト。

  • 物理(解説編)
T・*・無印クラス共通。
問題編は授業で使用する問題が掲載されているが、解説編には基本事項などが載っている…が、図と高校物理の範囲の公式が羅列されただけである。
内容は河合出版の物理教室よりも薄っぺらく、正直これを使うことはほぼないだろう。これを見るなら各々が使っている参考書や高校時代の教科書を見るべきである。

  • トップ物理テスト物理テスト
隔週実施のテストゼミ形式である。1-12講までの内容6等分し、その分野からの問題がランダムに2題出題される。試験時間は講師にもよるが、30-40分が基本となる。解答用紙も付属するが、採点は自己採点が必要である。映像講座である。
2019年度までの「私大物理テスト」を事実上引き継いだものである。
2022年度を持って終了。

  • 物理基礎(共通テスト対応)(基礎シリーズ)
  • 物理基礎演習(共通テスト対応)(完成シリーズ)
  • 物理基礎(解説編)


化学

  • 化学T(演習編)
テキスト作成者は大西先生をチーフとし、照井先生等他数名。
サクセスクリニックで一定の成績を出した人のみがもらえる。(エクシードは別。)なかなかの高得点を出さないともらえず、特に大きい校舎ではもらうのが大変。(目安は100/120点以上である。Tか否かは一点刻みで厳格に決められている。)
東大・京大・他旧帝・医学部を想定している。標準テキストとのレベル差が大きい。現に大西先生(Tを担当)は、基礎シリーズのTテキストは完成シリーズの標準テキストより断然レベルが高いです、と言っている。
ただ、少しやりすぎだと言う意見もある。河合塾の化学Tに該当する授業として、駿台の化学Sがあるが、そちらの授業問題や参考問題は、化学Tの基礎シリーズレベル程度+α程度である(後述の河合塾の進め方とは異なり、駿台では一年かけて全ての単元を進める。そのため、一度扱った分野には基幹教材では二度と戻らない。)
1Tで理論化学を扱い、2Tで理論化学の一部と脂肪族・芳香族化合物+合成高分子化合物を扱う。無機化学は、完成シリーズの前半に1Tで非金属元素、2Tで金属元素を扱う。完成シリーズ後半は、糖やアミノ酸など、そして理論と有機の演習を行う。

各講ごとに復習問題がたくさんついている。完成シリーズになると特に分厚い。正直、完成はやる暇がない。大西先生は共通テストが終わってから二次試験までの約1ヶ月の間に解くように勧める。
テキストの在り方について、講師の間ですれ違いがある。大西先生が、英語の刀禰先生に
「東京の先生はアホや。『生徒に解けるように、簡単な問題出そ。』て。解けたら意味ないやろ。」
にこんなことをぼやいたそう(この大西先生の姿勢はTにて配られる追加問題やハイパー化学で現れている)。
逆に関東の先生は、「関西の先生はなんでこんなにTテキストを難しくするんだ。こんなの解けなくてもいいだろう。」と言っているらしい(むしろ、東日本地区の?木賀正先生のように「薄っぺらい」と批判する人もいる)。なにしろ、大西先生の授業では、東大・京大・京府医・滋賀医科大・阪大+α以外の大学名は出てこないからね…

講数の数え方が基礎・完成を通しで数えている(完成1講は13講、といった感じ)ことからも大西先生が特に年間でのカリキュラムを意識していることがうかがえる。
テキストの出来は相当よく、(多くの講師が言うが)テキストと夏の速度と平衡、過去問以外にやる必要はないと感じられる。また、大西先生曰く、「化学の基本は基礎シリーズでほぼ終わるので、キッチリ復習するように」とのこと。
他のTテキストに比べて、基礎シリーズから難易度が高いように感じる。しかし、昔のものはもっと難しかったそう。ただ、(受験生の学力そのものの低下もあり)年々テキストは簡単になっていっている。とはいえ、総合演習になれば東大京大などの旧帝大や早慶の過去問も多く扱うようになる。また、大西先生担当だと、完成シリーズから非常に難度の高い追加問題が大量に配布される。
演習問題・復習問題共に、非常に良問揃いであるので、一般的に難関とされている大学(難関10大学など)を志望していて、化学を得点源にしたいと思っている人は上記のことを考えると、基礎シリーズからTの授業を受けたいところ。大西先生は基礎シリーズの内容を前提に完成シリーズの授業を進められるため、完成から大西先生のTに昇格する人は基礎のTテキストとプリントも同時に配布され、完成シリーズ開講までに定着させておくことが課題として出される。
やはりテキストの編集責任である大西先生が担当だとこのテキストは威力を発揮する。各分野ごとに纏め上げられた要項・問題解説とその補足説明・適宜(完成シリーズになると相当量)配当される追加問題。どれをとっても圧巻の一言である。

なおハイパー以外のテキストは、大西先生担当だと結局同じ問題を扱うことになる(エクシードのゼミだとハイパーと被ることもある)。
基礎・完成ともに高2高3OWと酷似であり、総合演習も現役授業で追加問題として配布されているものである。

ちなみに復習問題の解答は大西先生によるものではなく、解法が違うものも散見される。
OWやトップレベルは解答が河合塾HPにアップされるのだが、大西先生曰く、「あんなん見んな。誰が書いてるかわからんやんか。」だそう。

正直なところ、医学部志望者でも京大、阪大、単科医大や一部の総合大のうち医学部専用問題を使用する大学を志望している者以外は、必要ないという意見もある。しかし、それは結果論である。国公立大医学部医学科は、その難易度ゆえ、共通テストの点数を見て、出願大学を変えることも多い。入試難易度の高い大学=化学の問題が難しい大学、入試難易度の易しい大学=化学の問題が易しい大学、とは限らない。時期尚早に自分の志望大にはTテキストレベルはいらないと判断し、化学Tの授業を切り、標準的な問題の演習だけに終始するのはかえって自分の選択肢を減らすことになる。しかし、化学Tの授業についていけていなかったり、他教科との兼ね合いを考えた時に、化学Tに取り組むことが負担になりすぎている(適度な負担は実力養成には必要であることに注意)と感じる場合は、チューターや講師に相談の上、化学*の授業に変更するなどし、標準的な問題の演習に注力するのも良いだろう。大西先生は、「入試行って、問題見て、なんやこんなもんか」と思えたら、通ったも同然、「え、なんやこんなの」と思ったら結果は期待できない、とおっしゃっている。化学Tに最後までついていければ、東大、京大、医学部医学科、獣医学科など、どこを受けてもニコッと笑っていられるだろう。

  • 化学(演習編)
*クラス・無印クラスが使用するテキスト(扱う問題がA問題、AB問題、B問題と無印クラス、*クラスで異なる)。基礎シリーズではTテキストよりもかなり基本的な問題が掲載されている。完成シリーズでは難易度が高く骨のある問題も多い。またTテキストとは扱う分野の順番が異なる。このテキストの授業を受けていて旧帝大以上の難関大学を志望する場合は講習や問題集などを活用してTテキストの生徒に遅れをとらないようにした方がよいかもしれない。(ただしこのテキストの復習が最優先である。)またTテキスト程復習問題が豊富ではなく網羅性も高くはないので、相対的に質が劣っているように思える。A問題とB問題で扱ってるテーマが全く同じであることも多く、旧帝大などの難関大学を目指す場合はこのテキストでは不十分。
このテキストで授業を受ける場合は、問題の解説だけでなく基礎事項の確認からその分野の応用的なところまで解説してくれる先生が担当であると得るものが多いだろう。ただ問題の解説のみをする先生が担当場合、市販の問題集をやる方が効率がよく、学力の向上が望めるものと思われる。ただし、1つ注意したいのは、難関大学や医学部を志望していても、自分で化学の力に少し不安があると自覚できている人は、標準テキストをしっかりやり込むべき。上記で辛口評価しているとはいえ、補充問題も含めたら問題はそこそこの量あるし、実際しっかり復習しようと思えば意外と時間が足りなくなる。また質の面で比較するなら、物理演習よりもはるかに優れている。それでも物足りなければ、市販の問題集で補えばよい。1番怖いのは、基礎の基礎ができていないのに無闇にTのクラスに入ってついていけなくなり、途中で授業を切るなどしてしまうことである。実際に旧帝より下のレベルの大学志望なら基本的にTテキストは過剰であり、標準テキストをやり込むことで難関大や医学部に受かっている人は多くいる。

  • 化学(解説編)
T・*・無印クラス共通。
演習編は授業で使用する問題が掲載されているが、解説編には基本事項などが載っている。教科書・資料集のようなものである。しかし、丁寧すぎるためこれで自学自習をするというよりも、わからないことが出てきたときに調べるというように辞書のように使うのがよいだろう。

  • トップ化学テスト
  • 化学テスト
隔週実施のテストゼミ形式である。1-12講までの内容6等分し、その分野からの問題がランダムに3題出題される。試験時間は講師にもよるが、30-40分が基本となる。解答用紙も付属するが、採点は自己採点が必要である。
2019年度までの「私大化学テスト」を事実上引き継いだものである。

  • 化学基礎(共通テスト対応)(基礎シリーズ)
  • 化学基礎演習(共通テスト対応)(完成シリーズ)
  • 化学基礎(解説編)




生物

  • 生物T(演習編)
テキストは関東関西の合議で編集。各分野で担当を分けて編集している。向井先生(北海道)や西尾メンバーが携わっている。

サクセスクリニックで一定の成績を出した人がもらえる。(目安は90+/120点以上である。Tか否かは厳格に決められている。)

part1、part2とも基礎シリーズは各講2題、完成シリーズは各講3題である。
講師によっては他問題集の活用を否定しない(テキストだけやれ!とは言わない)ことも多い。が、特に完成は論述も多くボリュームは大きい。
基礎シリーズの間は基本事項の理解というコンセプトのため問題の難易度は軽め。らくらくマスターを少し深く広げた程度(が、侮ってはいけない)。東北やお茶大が妙に多い。
標準テキストと同じ問題や、東大の問題も収録されており、主に典型問題で知識確認と典型論述の練習を行う。

完成シリーズから一気に難しくなり予習に追われることになる。
しかしそこは河合塾のテキストなのでよく考えられていて明らかに試験時間内(30分くらい)では解けないような超難問や重箱の隅をつつくような知識を問う問題は入っていない。そういう問題は得られるものが少ないため入れないようにしてるそうだ。生物が得意な人からすると完成シリーズすらも物足りないだろう。(が、他の問題集をやるくらいなら他の科目の勉強した方がコスパは良いと思われる。)
完成Sの難易度は大体標準問題精講+αで、一部問題も被っている。
地味に東大が多いので、考察問題の練習はしっかりできる。
他にも大阪大等が多い印象。

基礎Sで扱わなかった細かいテーマは、完成Sで取り組むこととなっている(ミカエリス・メンテン等)。
基礎シリーズのテキストは比較的薄めだが、完成シリーズのテキストは分厚い。
ちなみに、生物選択者が少ないためかエクシード生も他コース生と合同授業である。

  • 生物(演習編)
T以外で使用するテキスト。完成シリーズでは、入試本番で確実に点にしたい(でも意外とできない)標準ど真ん中の問題~やや発展的な問題が豊富で、良問揃い。国公立の総合大学を目指すにはちょうどよい。基礎シリーズの問題はやさしめ。

  • 生物(解説編)
T・*・無印クラス共通。
演習編は授業で使用する問題が掲載されているが、解説編には基本事項などが載っている。教科書・資料集のようなものである。

  • トップ生物テスト
  • 生物テスト
隔週実施のテストゼミ形式である。試験時間は講師にもよるが、30-40分が基本となる。解答用紙も付属するが、採点は自己採点が必要である。
2019年度までの「私大生物テスト」を事実上引き継いだものである。

  • 生物基礎(共通テスト対応)(基礎シリーズ)
  • 生物基礎演習(共通テスト対応)(完成シリーズ)
  • 生物基礎(解説編)



地学

  • 地学(演習編)
基礎シリーズと完成シリーズが別冊。第1~21講で解説編テキストにそって一通り学習し、残り8講は演習問題となる。地学はTテキが存在しないが、本テキストの発展問題には東大・京大レベルの問題も揃っている。

  • 地学(解説編)
通年のテキスト。駿台の理系地学のテキストより入試に出やすい箇所を詳しく、出づらい箇所を控えめに解説している印象を受ける。21講(基礎シリーズ15講、完成シリーズ6講)で全分野を学習する。考察問題として出題される内容や細すぎる数値も含まれているため、どこまで暗記すれば良いのかは講師に確認しよう(映像授業でも多くの講師は話してくださる)。別でカラーの図表集を持っておくと良い。

  • 総合地学

  • 地学基礎(共通テスト対応)(基礎シリーズ)
  • 地学基礎演習(共通テスト対応)(完成シリーズ)
  • 地学基礎(解説編)

  • 最終更新:2023-09-08 15:23:33

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