中村素和

河合塾が誇る英語科Big4の1人であり、Big4最高齢。恐らく最も影響力を持つ。

京大オープンのメンバーの1人だったが、2014年度をもってメンバーから外れた。(元京大オープンチーフ。)大きな眼鏡が特徴的だったが、2020年現在は、メガネを外されて講義されている。時々外す。浪人経験あり。(近畿予備校で非常に殺伐とした浪人生活を送られた。)大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)出身。
2023年3月をもって定年退職。

英語表現以外の担当はなく、解釈系は講習会やPLUS講座でしか担当しない。京大英文解釈や京大英語(講義)を講習で担当される際は詳細な採点プリントを配ってくださる。
(刀禰先生に送らせたもの。)

近畿河合の英語表現の先生といえばこの人。受験レベルでの英作文において師を上回る授業をする講師はいないといってもよい程で、オールラウンダーの川口先生と作文では双璧を成す。解釈系が刀禰や中尾なら、英作系はこの人というくらいの大御所先生。あの刀禰先生でさえ、大先輩で頭が上がらないとまでおっしゃるくらい。(OPチーフの刀禰先生がOPの問題のオッケーをもらうなど今でもかなりの影響力を持つことがうかがえる。)なおその立場からか師が講師室から退室される際は英語講師は総立ちで「お疲れ様です。」と挨拶をされる(らしい)。

レギュラーで受け持つコースは主に英表・英作系統。2020年度まではエクシード理系、エクシード医進、トップ東大・京大(文理共に)の英語表現T、天王寺校では、週1でトップ京大、*の英語表現を担当。阪医エクシードのみ、阪大英語を担当する。2021年度はエクシード理系の担当を外れる代わりにエクシード文系の英語表現Tを初担当。講習では、東大・京大・医進館、上本町校、天王寺校に出講されている。京都校や神戸三宮への出講は現在ない。

2024年現在では、英語科木下先生の塾に英語講師として出講されている模様(詳細はXを確認)。

英作文(英語表現)の授業では、生徒が書ける英作文(構文上無理のない)を教えてくださる。しかし当たり前の知識の要求水準は高い。(『誰でも知ってるね』と言って黒板に書いた表現や単語のレベルが高いことがよくある)
英作をする上で、まず下線部の日本語を正しく解釈し、同義な日本語に置き換えてから英訳することを推奨なさっている。

授業でも下線部の日本語を板書し、解釈を説明し置き換えてから英訳を書かれる。
なので個人的にはテキストの問題を予めノートに書いておくと板書の写しが楽になりおすすめ。
その際、問題文の上下に置き換えた日本語を書き込むスペースを空けておくと、書きやすいだろう。
英作文の授業は解答例やまとめ事項を全て整理されたプリントで配って説明する講師が多い中、先生は基本的に板書&口頭説明主義の先生である。正直、プリント授業は眠くなるし、頭にも入ってきにくいため、板書してくれるほうが頭にも残って良い。
なお、「接頭辞と接尾辞の意味一覧」「that節がとれる動詞一覧」「表現がしづらい単語の英語表現一覧」のような非常に有用なプリントを配ってくださることもあるが、「次の講習までに覚えて捨てること。持ってたら罰金にするからね」と本気なのか冗談なのかわからないセリフを言う。

非常に授業の上手い先生で、内容が頭に残りやすい。ただ字が読みにくいので慣れるまではきつい。かなりのイケボ。味わいがある。少し、アクの強い大阪弁を話される。しかし、実は、京都出身だそうだ。授業は大抵延長するが、決して次週に持ち越すことはない。
英文を書く際には様々な選択肢を提示してくださり、それぞれの語のニュアンスや繋がりも説明してくださる。誤ったニュアンスで伝わる誤答も示してくれる。時折イラストを描いて説明してくれる。昔漫画家を目指していたこともあって、絵はなかなかに上手いし味がある。解釈の説明は結構面白い。よく間違う表現を黒板に書いて、「これやとこーゆーことになるね。」と説明してくださるので非常に分かりやすい。その冗談がまた面白い。

英作文の説明の際、同義表現だと生徒が思いがちな点で複数の選択肢を挙げ、どの選択肢が最適か、生徒に手を挙げさせる。

「1番上の人。真ん中の人。下の人。…どうでもええ人」「はい。この表現、めっちゃ普通やね。」 
「こんな表現ももちろん知ってる」 
「ここではこれあかんゆうことやね」

解釈系の授業では、解説や読み方、接頭辞の知識など詳しく掘り下げた解説をしてくださり、非常にタメになる。ゼミなど、一部の授業では覚えておくと得になる表現などを一覧にしたプリントを配ってくれることもあり、これも後々まで役立つものである。下線部訳のときには英文を黒板に書き写し、そこで解説する。
ただ解釈の説明に関しては、英作文の説明に比べてクオリティが若干低い感があるのは否めない(英作文の授業のクオリティが高すぎるため、相対的に若干低いという意味である。決して良くないという意味ではない)。

授業内容も素晴らしいが、雑談として精神的にも為になるお話(シリーズの終わりや講習会の最終講で)をしてくださる。
その内容はぶっ飛んでいて非常に面白い(実際に聞いてみるのが一番)が、受験生の心に突き刺さりやる気を起こさせてくれる。冗談の質も非常に高い。
完成シリーズからは大阪校と東大京大医進館のハイレベル英作文添削ゼミの担当になっている。ハイレベルの名にふさわしく、京大の和文英訳並みに難易度は高い。大抵の場合、延長する。
何十人も待ちが出る直前期は夜遅くまで(校舎がしまって23時位の時も)質問対応・英作文の添削をして下さる非常に生徒思いの先生。質問対応と英作文の添削が終わるとすぐ帰る。歩き方が独特。紫のサラサのペンをいつも胸ポケットにいれて持ち歩いている。実は、緑のサラサもあり、天王寺校への出講時は、緑の方が多かったりする。添削もそのペンで行う。採点基準は、A>A'>B>B'>Cであり、B'までが、ギリギリ合格答案というのが、生徒間の共通認識である。

ちなみに朝は弱いらしく1限目の授業を持つことはない。(早くても2限)今は完全に昼夜逆転していて、朝に布団に入り、昼頃に起きるらしい。

中尾先生曰く、昔1限を持ってた頃、授業が嫌すぎて開始10分前にも関わらず大阪校の周りをぐるぐるして校舎に入るのを躊躇っていたらしい。(本人曰く、4時寝10時起きの生活をしているとか…)。甘党。毒舌。出身大学が合併したことについてはざまぁみろと言っていた。
腕時計を逆向きにつけている。また師は見かけによらず甘党であり、毎日最寄駅で菓子屋によるほど。
苦手な生徒には優しいが、優秀な生徒には厳しい。
ある時エクシードの生徒が自由英作文の添削をお願いしたとき
「文法上も論理上も問題ないが、君ならもっと良い英文が書けるはずだ。」
と言われたらしい。
板書の字は日本語は走り書きのような感じで、決してきれいではない。特に急いでいるときはなかなかの崩壊具合である。英語も筆記体の入り混じった感じ。ingのときのgの字が特徴的。
外では黒のサングラスをされており、黒のシャツ黒のズボンのときはスナイパーかと思うが全く殺されないので安心しよう。オーラ満点である。

普段は表に出すことは少ないが、時たま政治的ご主張をなさる。「安倍ほど無教養で危険な政治家はいない」と書かせて、「Abeをノートに書くと汚れるからAにしとき」とまで言ってのけた。なかなかである。かつての安倍体制についての批判文を募る有志にも筆を寄せている。

英語表現T(偶数年度完成シリーズ第1講)の授業で問題文中に「河合村」と出てきた時、「こんなん出す出題者の気が知れん、気持ち悪いからK村に変えといて」と言って書き換えさせていた。炎色反応である。

京大英作文の授業では、生徒に予習を自己採点させて、それを回収して添削するスタイルを取る。優秀な答案には☆、教師と同等レベルの答案には☆☆が付けられ、☆☆を取った生徒は師を呼び捨てにしてよい。昔、見事☆☆を獲得し、師のことを「素和」と呼んだ生徒がいたらしい。

刀禰先生曰く、昔はよく他の校舎の先生とあほとは仕事したくないといって喧嘩していたらしい。ただ最近はだいぶ丸くなって生徒の質問にも丁寧に答えてくれる。2020年現在も、天王寺校で*クラスの担当をされている。

最後に数分余ったときは、精神面でタメになる話をされる。「劣等感」と聞いて、ピンとくる受講生も多いのではないか。

【出典・大学入試の激励メッセージ(2020年度)より】

小学生の頃の夏休みの宿題を思い出せばわかるように、人間は土壇場になればなるほど力がでる。「勉強がんばりすぎて体こわしたら何もならへんからな」などという言葉に惑わされてはいけない。体だけ丈夫でも頭が悪かったら、もっと何にもならへん。合格を祈る。

とあり、師の特徴がよく表れたメッセージだった。

  • 最終更新:2024-03-03 23:23:21

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