数学-テキスト

Tテキスト

  • 数学1~3(理系)T
テキストの初めにも書かれているが、東大京大などの難関大学、医学部志望レベルのテキスト。一定以上の学力が前提(理系数学演習Tも同様)。コースによってはTテキスト固定もある(東大、京大、トップ医進など)し、サクセスクリニックの出来により、*もしくは無印のテキストになることもあり、また元々Tテキスト対象ではないコース(ハイレベルコースなど)もある。基礎シリーズの間はまだ楽だが、完成シリーズのはかなり難易度は上がる。基礎シリーズはテキストにも基礎事項・自習コーナーが掲載されているが、完成シリーズのテキストは問題のみが掲載されているので、非常に薄い。森井先生はテキストのあり方に不満がある模様(授業を受ければ分かる)。

扱う分野は、
1:主に方程式・不等式、数列、場合の数と確率
2:主に図形と方程式、ベクトル、複素数平面、整数
3:主に三角関数、極限、微分法、積分法(数学IIも含む)

基礎シリーズのテキストは基礎の完全習得を目的とするものであり、問題は全国の偏差値を問わずあらゆる大学の過去問から厳選し、さらには教育的な改題を多く施した良問揃いであるため、全問きっちり解けるようになりたいものばかりである。とはいえ各講、最後の問題はかなりハイレベルな問題もある。具体的には、基礎シリーズの問題はフォーカスゴールドで言うと****のレベルの問題がほとんどであり、各講の最後の問題はLevel up問題と同程度又はそれ以上であると言える。しかし、いずれも重要な内容を含む問題であり、予習時には解けなくとも復習によってものにできれば、確実に力がつくものである。実際、基礎シリーズのTテキストをやり込めるかどうかで、京大理系や国公立大医学部医学科(単科医大や医学部専用問題に差し替える大学を除けば)の合否は決まると言っても過言ではない。某講師曰く基礎シリーズをやり込んだだけで大阪大学医学部に合格した人もいるのだとか‥
構成は、基本事項/自習コーナー/演習問題/自習コーナーの解答 である。
基本事項は朝田先生執筆。基本事項集にも同様の内容があるが、テキストの方は少し抽出したバージョンとなる。
特に注は目に焼き付けておこう。
自習コーナーは非常に優しい問題ばかりであるが、計算のエッセンスが詰め込まれているものであり、大竹先生も2017年度東大理類入試において、どれだけ自習コーナーを真面目にやったかが現れる、と仰っていた。
森井先生曰く、「広島大学レベル」

完成シリーズのテキストは本番で捨てる問題を判断できるようにするため、いわゆる捨て問を数問配置されている。テキスト作成チームでは捨て問を見極められるように、完成シリーズのテキストにはゴミ問題(捨て問のこと)を入れることにしているようである。ただ、近年は多くの大学(とりわけ京都大、大阪大)では問題易化傾向が見られるため、完成シリーズのTテキストはオーバーワークではないかという意見もある。重要なのは、現時点の自分の学力を正確に把握し、その学力に応じたテキストクラスで授業を受けるべきだということである(実際、*テキストからでも京都大理系、大阪大理系、地方の新設医大に合格していった者は多い、見栄やプライドを気にするがゆえ、Tテキストに固執するのは良くない)
完成シリーズのテキスト別難易度は①T≫②T≧③Tである。
①Tテキストに関しては参考書の類で言うと河合出版のハイレベル理系数学と同等レベルのテキストであり、東大、京大、旧帝医、単科医志望者以外は完全にオーバーワークである。地方医学部志望者や東大、京大以外の大学志望者は最初の問題のみきちんと解けるようになればいいように思う。
②T、③Tテキストは①Tに比べれば相対的にやさしい難度(基礎シリーズの発展としては適切な難度)であるため、講によっては全問解き切れるようになりたい、③Tに至っては最後の問題であろうとも地方の大学で出題されているので全問完璧に復習したいところ。

テキスト作成には何十人も関わっているため、特に地方の講師の作成する問題のクオリティのレベルが低い。一部の講師は、自己流の変な解き方の誘導を東大などの問題に勝手につけたりして改題している者もいる。(そのため遠回りな解き方になってしまっている問題もある)。2018~2020年度版の河合出版の入試問題集の編集担当者が極めて悪い。解答も改悪しており冗長なので気をつけよう。
90年代、00年代の頃はもっと質が高くて難しい問題を扱っていたが、年々優しい問題で基本的な事柄を中心に扱うようになってきている。
また、上にも書いてあるとおり、河合塾のテキストは全国津々浦々の大学の入試問題を厳選して作られている。以下に参考として、2022年度の基礎シリーズのTテキストの演習問題の中で、出典が明らかになっているものを抜粋して記載する(オリジナル問題、非常に有名な典型題は除く)。偏差値帯に関わらず、様々な大学の入試問題が採用されているということが分かって頂けるのではないかと思う。 
()内の数字はその大学の問題が使われた回数である。
京大(5)、北大(3)、東北大(3)、東大(2)、東工大(2)、一橋大(2)、お茶の水大(2)、千葉大(2)、広島大(2)、阪大(1)、名古屋大(1)、信州大(1)、京都工繊大(1)、電気通信大(1)、三重大(1)、岡山理科大(1)、室蘭工業大(1)、上智大(1)、早稲田大(1)、秋田大(1)、群馬大(1)、岡山大(1)、新潟大(1)、慶応大(1)、滋賀医大(1)、成蹊大(1)、大坂市大(1)、島根大(1)、阪南大(1)、都立大(1)、弘前大(1)、大阪女子大(1)、岡山商科大(1)、熊本大(1)

  • 理系数学演習T
テキストの初めにも書かれているが、東大京大などの難関大学、医学部志望レベルのテキスト。一定以上の学力が前提(数学Tも同様)。コースによってはTテキスト固定もある(東大、京大、トップ医進など)し、サクセスクリニックの出来により、*もしくは無印のテキストになることもあり、また元々Tテキスト対象ではないコース(ハイレベルコースなど)もある。
Master講座のテキストなので、Lecture講座の数学Tの問題よりも難易度が高い問題が掲載されている。基礎シリーズからなかなか鬼畜レベルな問題も。Lecture講座は各講4問に対してMaster講座である本テキストは大体各講3問である。特に、基幹テキスト(1~4)が難しいと感じる方にとっては、手も足も出ないという問題もあるかもしれない。予習時(=初見)に解けたかどうかは気にせず、きちんとした復習によって習得することが非常に大切である。
特定の大学を志望するコースに所属している場合は完成シリーズは特定大数学に変わる。トップ国公立大など、特定大の授業がない人は完成シリーズも引き続き理系数学演習Tの授業がある。医進コースの人はテストゼミ形式の講座となる。
逆に完成シリーズになると基幹テキストである1~3よりも難易度はおとなしめであるが、膨大な計算を要求させるような問題もちらほら見受けられる。

  • 数学1~3(IIB型)T
東大コース、京大コース、一橋大コース、トップレベル阪大コース等の生徒が使用する。主に理系の標準テキストの完成シリーズと酷似した問題や理系Tの基礎シリーズと同じ問題がある。IAIIBに関しては理系TよりもIIB型の方が難易度が高い分野が多い印象。

  • トップレベル文系数学演習(東大・京大・一橋大)
通称『トップ文数』。
東大コース、京大コースの生徒が使用する。
前期からかなり難しい問題が並ぶ。傾向的には京大的な問題(特に図形問題は)が多い印象。朝田先生は毎講のように「こんな誘導つけたらみんなの力がつかないと思うんですよ」や「この問題文はミスリードですね」などと批判なさる。
2020年度より一橋コースの生徒も選択で使用する事が出来るようになった。


無印テキスト

  • 数学1~4(理系)
基礎シリーズでは教科書レベルの基本問題も多いが、簡単だと思っても授業はきちんと聞こう。数学の基本は基礎シリーズテキストに全て詰まっている。B問題も含めて復習は完璧にしたい。

完成シリーズは難易度がかなり上がる。北大や九大などの旧帝大の問題も多い。特にB問題は阪大や九州大学などの旧帝国大学や一橋大や東工大や慶應大学の問題などの上位大学の問題が多くを占める。

  • 理系数学演習
数学1~4で学んだことをアウトプットする用のテキスト。1~4テキストよりも少し発展的な内容が多い。

  • 数学微・積分演習
数学4が完成シリーズになると名称が変わり、数学微・積分演習になる。東大の過去問が入っていたりする。

  • 数学1~3(IIB型)

  • 数学演習(IIB型)

  • センター試験数学IAIIBテスト(完成のみ)

  • 数学基本事項集(サブテキスト)
Tテキスト、無印テキスト共通。
名の通り、基本的な公式や定理が載っている数学の辞書的なものである。発展的な内容や教科書に載っていないことなども掲載されている。


大学別テキスト

  • 東大理類数学
渋谷司先生(関東)が作成チーフ。
各講3題ずつ、巻末に添削問題が3題付いており、チュートリアルで提出する。
東大理類という名称ながら、実際は他大学の過去問を改題したものや、OPの過去問が多い。
各問東大の特徴を良く捉えており、過去問をあまり使っていないので演習の邪魔にもならない。ただ問題数が36題しかないので、講習等で補った方がいいかもしれない。
西浦先生担当のときは各講補充問題を配り、かつサクサク進める。余った講でテスト演習を行う。
姉妹テキストに、ハイパー東大理類やプレミアム東大理類があるが、いずれも関東の専用コース向けで、基礎シリーズのテキストはTテキと大差ない。
なお、河合塾の東大理類テキストは現浪通期講習を問わず渋谷先生チーフであり、“はじめに”で中々お茶目な師の余裕さが伺える。

  • 東大文類数学
東大や国公立大医学部などの入試問題を題材として、東大風に誘導を外すなど、さらに難しく改作した問題が中心。東大対策として、とても質が良いテキスト。


  • 京大理系数学
京大の標準~やや難レベルの問題に対処する力をつけることを目標として1講あたり3~4題を扱う。出典は京大オープンや国公立大で、京大風に誘導を取り外すなどの改題を加えられている。
添削課題が3題あり、3,6,9講のチュートリアルで提出する。藤田先生曰わく、添削は友達や講師、フェローなどと答え合わせをしてもよいから「添削」になるようにしてほしいとのこと。武藤先生、その後は藤野先生がテキスト作成チーフを務められていた。
2022年度現在、西浦先生がテキスト作成チーフを務められている。「方程式・不等式・整数」「図形」「数列」「場合の数・確率」「微積分」と、分野ごとにテキストが作成されている。テストゼミ以外の講は、例題と授業で扱う演習問題で成る。また、巻末に空間座標、幾何が基本事項と例題でまとめられている。添削課題がなくなり、第4講、8講、12講でテストゼミを実施し、webで採点、返却されることとなった。西浦先生が授業を担当する際は、テキスト掲載問題に加え、分野ごとに京大本試や京大OPの過去問や類題をまとめたプリントを配布し、その分野を網羅する。テキストの例題、授業問題、配布プリントをこなすだけで必要十分な学力がつくようになる。

  • 阪大理系数学
森井先生が作成したテキスト。近年、涌谷先生が新しくチーフとなり、編集を引き継いだ。阪大合格に向けてLecture講座で足りない分野を補完するようなテーマで、1講あたり1題の例題と3題の演習問題で構成されている。第4講と第8講にはテストゼミを行う。答案は回収され、添削される。
師曰く、3題のうちの1つ目の問題は理工学部志望生向けで、3つ目の問題は医学部医学科志望生向けのレベルになっているとのこと。東・京・阪大オープンと阪大の過去問が多い印象。また他大学ではあまり出ないにも関わらず、阪大では頻出分野である二次曲線の問題が多く見受けられる。京大理系数学のテキストの問題よりも格調高く、難しい感じを受ける。数学の得意な層には面白くて丁度いいレベル。
  • 神大理系数学
寺尾先生が作成したテキスト。数学IIIが主体となっている本試験の傾向を踏まえたテキスト。楕円や双曲線、一見するととっつきづらい微積分の問題が多いので、このテキストをこなせば本番で高得点が狙える。

  • 最終更新:2023-10-11 01:16:18

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